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2015年の液晶ディスプレイ市場はベンキューが制す!

2016年2月4日
 家電量販店の実売データを集計し、製品部門ごとに年間で最も販売数量が多かったメーカーを表彰する「BCN AWARD」。1月29日には東京国際フォーラムで受賞式を開催し、120部門60社に栄冠のトロフィーを贈った。そのなかで液晶ディスプレイ部門では、2年連続でベンキュージャパンが受賞した。

 2014年の年間データを集計した「BCN AWARD 2015」で初受賞したベンキュー。15年のメーカー別販売台数シェア推移では、1~4月はやや低調ながら、5月以降は首位を維持している。前半の落ち込みについて同社のマーケティング担当者によると「春は法人向けにフォーカス」しており、ある程度予想していた結果だという。

 液晶ディスプレイ市場は、これまでの王者だった三菱電機が抜けて2年半がたつ。一時期は、短期間で勢力図が塗り替えられる混戦状態だったが、15年になってようやく安定してきたようだ。

 液晶ディスプレイ市場は、一昔前と比べて大きく様変わりしている。以前はデスクトップPCといえば、PC本体とディスプレイで構成するセパレートタイプが主流だったが、いまは液晶一体型モデルが主流で、別途ディスプレイを用意する必要がなくなった。また、PC市場全体でみるとノートPCの構成比が高く、デスクトップPC市場はシュリンクしている。

 これまでのように、デスクトップPC用として液晶ディスプレイを提案していると、デスクトップPC市場と同じように市場がシュリンクしてしまう。そこで、最近はノートPCと接続するセカンドモニタや、スマートフォン、タブレット端末と接続するマルチモニタとしての提案が増えている。そんな市場環境のなか、ゲーム用途として提案しているのがベンキューだ。

 ゲーミングPCや、プレイステーション、Xboxなどの家庭用ゲーム機と接続する、これまでのテレビの代わりとなる「ゲーム用ディスプレイ」のラインアップを揃え、提案している。ゲーム用途であれば、テレビチューナーは必要ないので、液晶ディスプレイでも十分で、さらにテレビよりも安く手に入る。

 ベンキューは、FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)に最適なモデル、格闘ゲームに最適なモデルと、プレイするゲームに合わせてラインアップを用意しているが、共通しているのが「目にやさしい」機能を搭載している点だ。ゲームをプレイするとなると、画面を集中して凝視する。プレイ時間が長くなれば長くなるほど目への負担が増す。その目の負担を軽減するのが「フリッカーフリー」機能だ。

 「フリッカーフリー」とは、バックライトをオン/オフすることなく明るさをコントロールすることで、バックライトの明滅によっておきる画面のちらつき、いわゆる「フリッカー」を発生させない。さらに、ブルーライト軽減機能も搭載し、ベンキューのディスプレイは「目にやさしい」と長時間ゲームをプレイするユーザーから注目を集めている。

●上位モデルが1年間で急成長、ユーザーの裾野が広がる

 15年1~12月までを合算した、15年機種別ランキングをチェックしよう。ベンキューは上位10位位内に5モデルが、上位20位まで広げると7モデルがランクインしている。とくに注目したいのが上位だ。1位から3位までを同社の製品が占めた。

 1位と2位には映像視聴に適した「GL」シリーズと「GW」シリーズが入った。3位にはゲーム向けの「RL」シリーズ。また、同社のゲーミング用としては上位モデルの「XL」シリーズが5位に食い込んだ。

 5位にランクインしたのが24インチモデルの「XL2411Z」で、垂直リフレッシュレート144Hz(解像度1920×1080時)に対応し、超高速の動画やゲームの動きで生じる残像を大幅に軽減する。

 世界的に有名な元プロゲーマーの協力を得て、明るさ・コントラスト・シャープネス・色合いをFPSのために調整した「FPSモード」を搭載している点も特徴だ。

 「XL2411Z」は14年3月に発売したモデルだが、14年1~12月までを集計した14年年間機種別ランキングではトップ20位に入らなかった。そのモデルが、発売から時間がたって5位までに急上昇したのだ。

 同社のマーケティング担当者によると「15年は大変売れた。14年はコアなユーザーが中心だったが、15年はライトユーザーまで囲い込むことができた。ユーザー層を広げられたのが、シェア拡大につながった」と話した。

●16年、ついに湾曲モデルが登場する

 14年、15年としっかりとユーザーの心を捉え、シェアを伸ばしたベンキュー。16年もゲームユーザー向けのラインアップを強化していく方針だ。そしてより、クオリティの高いもの、ユーザーが欲しているものを用意するという。

 その最たるものが35インチの湾曲モデル、「XR3501」だ。ゲーマー向けディスプレイのなかでも、ハイエンドに位置づけられる。最大の特徴でもある35インチサイズで解像度2560×1080ドット、アスペクト比21:9という横長の液晶パネルは「AVMA+」方式のもの。黒の“しまり”や階調表現の正確さ、ネイティブコントラスト比の高さがすぐれており、ゲーム映像の表現に適している。さらに、垂直リフレッシュレート144Hzに対応し、超高速の動画やゲームの動きで生じる残像を大幅に軽減する。

 もちろん、目の負担を軽減する「フリッカーフリー」や「ブルーライト軽減」機能を搭載する。

 この待望のモデルがいよいよ今年発売となる。今年も攻めの姿勢を崩さないベンキュー。動向に注目したい。(BCN・山下彰子)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。

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