働き盛りのビジネスマンを襲う 本当に怖い病気
食欲があるのに痩せていく
バセドウ病の恐怖
2010年8月6日
激しい動悸と不眠、脱毛に襲われ
3ヵ月で10キログラム痩せてしまったPさん(45歳)
心電図は「異常なし」なのに
激しい動悸と息切れが襲う
ある流通企業に勤めるPさんが初めて自分の身体の変調に気づいたのは、今から数ヵ月前のこと。いつもなら駅の階段を1段飛ばしで駆け上がっているのに、その朝は階段の踊り場で思わず立ち止まってしまった。
足がつりそうになるほどだるく、強い動悸もする。会社の健康診断前に1度病院に行かなくてはならないと思った。心臓が口から出そう。経験したことがないほど脈が速くなっていた。学生時代の部活で100メートルダッシュを何本もやったあとのようだ。額から出る汗をぬぐいながら、その日は会社に向かった。
そしてその夜から、布団に入ると動悸が気になるようになった。インターネットで調べると「不安感から動悸が起こる」と書かれていた。
自宅の近くのクリニックに行ってみると「心電図は異常なし。ストレスでしょう」と言われた。確かに心不全など重篤な心臓の病気ではないようだが、心臓がどうもおかしい。
布団に入ってから脈を計測してみると、1分間に脈拍が100を超える。安静時15秒に25回は明らかに速い。「確か今までは70前後だったはずだ…」などと気になりだすと更に眠れない。近頃は息苦しさも感じている。喉の奥が締め付けられるような気がするのだ。
動悸と息苦しさでなかなか寝付けず、寝不足からかPさんは少しずつ痩せていった。また慢性的な睡眠不足からイライラとし始めた。しかもなんだかやたらと暑い。寝汗が出て、それも気になって仕方がない。
3ヵ月で10キロ以上痩せ、脱毛
イライラした性格にも変貌
Pさんは、家族や同僚が驚くほどやつれていった。普通に食べても痩せていくので、自分でも「がんなのか」と不安になった。最初は同僚に「痩せましたね」「ダイエットですか?」「スッキリしましたね」と言われていたが、3ヵ月後には10キログラム以上痩せ、次第に「大丈夫ですか?医者に行ったほうかよいですよ」と心配されるようになっていた。
もう1度近所のクリニックに行き、血液検査をした。糖尿病でも痩せてしまうことがあると聞いたからだ。しかし、血糖値を計測しても空腹時血糖に異常はみられなかった。
検査で「異常なし」と言われる度にPさんは焦った。しかも脱毛も激しい。シャンプーのたびに排水溝が真っ黒になるほどに頭髪が抜ける。朝起きたときに、枕に抜け毛が目立つ。そのこともPさんをさらに不安にさせるのだった。バスルームで透ける地肌をマッサージしながら1人孤独になっていった。
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日々の仕事・生活の中で、知らぬ間に身体が蝕まれているビジネスマンたち。重大な病に陥れば、最悪の場合、死を招く恐れもあります。この連載では、そんな病気のサインを見逃さず、健康で過ごす秘訣をお伝えします。
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