働く男女の「取扱説明書」
人間ビフォーアフター!「出産で豹変する妻」「釣った魚にエサをやらない夫」
2009年6月2日
――出産が女性にもたらす「脳内革命」
「中田課長。今日、時間あったら飲みに行きませんか」
最近の若手新司クンはちょっと変だ。少し前なら、仕事が終わるやいなやそそくさと帰宅していた。
「いいけど、早く帰らなくていいのか。子どもも生まれたばかりなんだろ」
「だから帰りたくないんスよ…」
若手クンがビール片手に涙目で語った内容は、次のようなものだった――。
以前はかわいく優しかった妻が、長男が生まれてから変わってしまった。いつもカリカリ怒っているし、自分を邪魔者扱いする。『汚い手で赤ちゃんに触らないで!』『うるさいからゲームやめて!』『育児を手伝ってくれないなら、せめてどっか行ってて!』といった具合なのだ。
「このあいだなんて、夜遅く疲れて帰ってきたら『今、寝付いたばっかりなのに起きちゃったじゃない!』って怒るんです。いくらなんでもヒドイですよ」
離婚も真剣に考えている、という。
中田堅二課長は遠い目になった。自分たち夫婦にもそんな時期はあったような気がする。どうにか危機は乗り越えたものの、今の妻は昔とはまるで別人だ。新婚の頃の初々しい面影はどこへ消えたのだろうか――。
「別の生き物」になった妻たち
子どもの誕生を喜ばない父親はいないだろうが、夫婦関係の変化に戸惑う男性は多いようだ。IT系企業に勤める30代男性はこうこぼす。
「昔は明るくかわいらしい女性だったのに、今はいつも文句タラタラです。『自分は育児に明け暮れているのに、あんたは外で好きなことばかりやっている』って。別に好きなことをやってるわけじゃないですよ。家族を養わないといけないから、こうして必死に頭を下げて営業してるんじゃないですか。くたくたになって帰ってきてあれじゃあ、ホント報われないですよ」
かなりの大恋愛の末に今の妻と結ばれたというこの男性。「今や彼女の関心は子どもにばかり向けられ、自分はまったく顧みられない」とも嘆く。
2児の父親である40代の男性(出版系)は、妻との関係が対等なパートナーシップではなく、「上下関係」になってしまった、と感じている。
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- 執筆者プロフィル
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西川敦子
(フリーライター)
1967年生まれ。上智大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、独立。週刊ダイヤモンド、人事関連雑誌、女性誌などで、メンタルヘルスや介護、医療、格差問題、独立・起業などをテーマに取材、執筆を続ける。西川氏の前作「『うつ』のち、晴れ」は、ダイヤモンド・オンラインで人気No.1連載に。
この連載について
出産後も辞めないアラフォー女、3年で辞める腰掛け男 etc・・・、時代が変われば、働くルールも様変わり。働く男女にまつわる悲喜こもごものケースを多数紹介。男女が共存共栄していくための新たな職場のルールを提案します。
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